教室の概要

はやみ作文教室 始動にあたって

私は二十年以上にわたり、杵築市宗近で勉強を教えてきました。そしてこのたび、「はやみ作文教室」をはじめます。これまで子供たちに教えてきた経験を踏まえ、何が本当に重要なのかをじっくりと考えた結果です。

 

私は以前、社会福祉士として活動していました。様々な経験をし、新しい世代を教える仕事をしようと決意しました。その原点に立ち返ったとき、言葉で思いを表現する力がいかに大切かということに、あらためて気がついたのです。

 

いまテレビではクイズ番組が花盛りですが、出題される問題は、多くが単なる「知識の山」です。「七九四年と言えば?  平安京」、「春はあけぼの…と言えば? 枕草子」といった調子です。こうしたクイズ的な知識は試験にも必要ですが、それだけが全てではありません。

 

人は日々の暮らしの中で、さまざまな思いを抱きます。それを言葉にすることで、考えが整理され、深まります。思いを言葉にし、言葉を文章に組み立てる力は、受験において、詰めの威力を発揮します。高校入試国語の「大問五」は作文です。そして、英語の英作文。数学の証明問題。理科・社会の記述問題。大学入試小論文もまさにそうですね。さらに、就職活動や冠婚葬祭の際のあいさつなどにも必要なスキルです。

 

では「クイズ的な知識」はどうでもいいのか、という疑問もわくかもしれませんが、そうではありません。しかし、あえて言えば、学校の授業と自学自習で何とかなります。ですから私は、最も大切なことに焦点を当てて臨みたいと思うのです。

 

そして当教室は、物理・理科のスペシャリスト講師をお招きします。物が上から下に落ちるのはなぜか? ものが見え、音が聞こえるとはどういうことか? 電気っていったい何だろう? そうした知的好奇心に十分にこたえるとともに、物理マスター、理科マスターになる講座をご用意しました。

 

あらためまして、「はやみ作文教室」をよろしくお願いいたします。

 

二〇二四年 三月    

 

はやみ作文教室 代表 森永博雄